朝採れの青果・鮮魚を当日配送で店頭へ ― 陸送(トラック)×鉄道が切り拓く新しい産地直送物流
2025年9月26日
~ 産地と小売をつなぐ鮮度保持物流モデル ~
「朝に収穫したトマトを、当日中に首都圏の食卓へ届けたい」
「都市の店舗に、もっと鮮度の高い野菜や果物を提供したい」
こうした声は、生産者・販売者・消費者のすべてから高まっています。
近年、消費者の「鮮度志向」はますます強まり、都市の小売や飲食店でも「できるだけ新鮮な食材を安定的に仕入れたい」というニーズが高まっています。
従来の産直課題 -「時間」と「量」、そして「鮮度リスク」の問題
しかし現状の輸送は、ほとんどが長距離トラックに依存してきました。
東京や大阪といった大消費地へは、深夜に出発しても早朝の渋滞に巻き込まれ、遅延するリスクが常にあります。加えて、豪雨や大雪といった天候不順が重なれば、配送時間が読めず、市場の競りに間に合わないケースも発生します。
さらに、従来の鉄道輸送も「まとまった荷量」が前提となるため、小口や少量の出荷では利用しづらいという壁がありました。そのため、小規模農家や地域ブランドは都市圏への出荷を諦めざるを得ない状況も少なくありませんでした。
結果、せっかく「朝採れ」で収穫した青果物や鮮魚などの水産物も、輸送の不安定さにより価値を損ね、生産者・市場・消費者のすべてにとって負の連鎖を生む原因となっていました。
解決策 ― 「ハコブリッジ × はこビュンQuick」モデル
この課題を解決するのが、「ハコブリッジ × はこビュンQuick」の一貫輸送モデルです。
• 鉄道の正確な運行スケジュールにより、渋滞や天候の影響を最小化
• ハコブリッジの陸送ネットワークが、発着拠点から市場・小売・飲食店までをシームレスにカバー
• 少量出荷から対応可能で、小規模農家や地域ブランドの参入も可能に
これにより、これまで不安定だった「時間」の安定化を確保し、少量でも安定的に鮮度を保つ産直物流が可能となりました。
具体的な事例
• 北海道のアスパラガス
朝に収穫したものをその夜に鉄道で輸送。翌朝には東京の市場に並び、レストランのモーニングメニューに提供可能に。
• 東北のさくらんぼ
収穫後すぐに出荷すれば、当日中に都内の百貨店の売り場に並び、旬を逃さず販売できる。
まとめ
「朝採れ食材を当日配送で店頭へ」――。
それは従来の物流では困難とされてきた挑戦でしたが、鉄道と陸送を組み合わせた一貫輸送モデルが、その実現を可能にしました。
生産者にはブランド力強化の機会を、市場や小売には安定した仕入れを、消費者には新鮮で多彩な食材を。
「ハコブリッジ × はこビュン」は、都市と産地をダイレクトにつなぎ、鮮度を守る産地直送・当日配送の新しい物流モデルとしての未来を切り拓いています。