ハコJET(ハコジェット)にかける我々の想い~空陸一貫型配送マッチングシステム~

2020年12月16日

2020年12月にリリースしたハコJET(ハコジェット)

2020年12月にリリースしたハコJET(ハコジェット)


2020年12月にリリースした空陸連携一貫型配送マッチングシステム「ハコJET(ハコジェット)」。日本航空株式会社(以下、JAL)様との共同プロジェクトでしたが、実質10カ月という非常に短い期間でリリースできました。コロナ禍の中、いかにしてこのサービスが生まれたのか、ハコJETリリースの裏側を紹介します。

お客様の課題解決のため、疑問・アイデアをカタチに(2019年の大晦日から始まった)


株式会社ルーフィB2B営業部、左から辰川、横谷、渡辺(代表)、石原、池田

株式会社ルーフィB2B営業部、左から辰川、横谷、渡辺(代表)、石原、池田


私たちB2B営業部は、定期便の他、常日頃から荷主様からのスポット便を受け付けており、24時間365日常駐のオペレーターが第一線でデジタルだけでは対応できないアナログ対応も含め、素早い対応を心がけた運営を行っています。
通常は100km未満のスポット便が多いのですが、チラホラと400kmや800kmを超える高額なスポット便のご依頼を受けることがあります。そしてその多くは夕方以降に注文が入る深夜便です。



私たちの目線では高額なご依頼で嬉しいことですが、荷主様は諸問題により、当社に高額なスポット便(陸送)をご依頼いただいています。その中で私たちは「より早く配達し、荷主様の負担を減らせるように安く」配送することはできないだろうか?と考えました。



ならば、荷主様の課題を紐解いて当社の現有サービスである配送マッチングシステム「ハコブリッジ」と繋ぎ合わせたら新たな価値のある、荷主様に貢献できるサービスが生まれるのでは!と思い、2019年の大晦日に一気に企画書を仕上げました。



「空」のパートナーに私たちの想いを


2019年の大晦日、一気に書き上げたのは「空陸連携一貫型配送マッチングシステム」です。元々当社は、荷主様と運送会社様やドライバー様をシステムで車両マッチングする「ハコブリッジ」を2016年2月から運営しています。今回のテーマは超遠距離ですので、当然「空路」とハコブリッジの連携が必須条件となってきます。そこで、地域の生産者様や製造者様の抱える負の解消や、昨今の長距離ドライバー不足、ホワイト物流の動向を含め、社会的意義のある「空陸連携」の想いを企画書に表現しました。



2020年1月中旬、JAL様に私たちの想いを届けてみたところ、丁度JAL様も同じようなデジタルサービスを模索していたとのことで、早速当月下旬から共同プロジェクトを始動しました。ところが・・・


COVID-19という壁を越える信念

共同プロジェクトを始動して間もない2020年3月、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により当社もJAL様も「それどころではない」という雰囲気に包まれ、2か月間はこのプロジェクトを一旦停止せざるを得ませんでした。



しかし、止まない雨はない、そしてきっとこの新サービスを創造することが微力ではあるものの、今苦しい飲食関係の方々、生産者様、製造者様、運用会社様、航空関係者様の僅かな手助けになればという強い信念でその停止期間中も様々なリサーチや検討を継続しました。


出会いから実質10カ月で誕生「ハコJET(ハコジェット)」

2カ月の停止期間のあと、5月よりプロジェクトを再開しました。やればやるほどお腹がいっぱいになる程の課題が出るわ、出るわ・・・。しかし、このプロジェクトが僅か実質10カ月程度でシステムリリースできたその鍵は、JAL様と共通目標を分かち合い、共に課題を乗り越える気持ちが極めて強かったことでしょう。もちろん別法人ですので、綺麗ごとだけではないのですが、課題が出てきたら両社で力を合わせて超スピードのモグラたたきのように潰していきました。(時には合宿さながらの長時間「ワイガヤ」で)



「当日配送したくても価格が高くてできない」「だから販路が拡大できない」「航空便の手続きが分からない」「ドライアイスの手配が出来ない」「倉庫に必要以上に在庫を確保しないといけない」など、様々な負の声をどの様に解消していくか、喧々諤々と議論を重ね、そしてようやく「ハコJET(ハコジェット)」は完成しました。



これから・・・


このようにして「ハコブリッジ」の1サービスとして「ハコJET」は誕生したのですが、まだ主要7空港でのファーストリリースという位置づけです。今後はこの国内初の「クール便」も含めた空陸一貫型配送マッチングシステムを地方空港にも広げ、よりローカルに近づいたサービスに進化させていきます。また、「マッチングしてモノを運ぶ」だけではなく、「保管」や「共同配送」による更なる付加価値やコスト低減を実現して、より身近で気軽にご利用いただけるサービスに進化してまいりますので、皆様も是非お試しください!



ちなみに、当社では、代表はじめチャレンジする事が大好きなので、「こんなこと出来る?」とか「無理だよね?」なんて事もご相談いただければ喜んでチャレンジしますよ!